第9回 Pangborn Sensory Science Symposium
開催日
2011年9月4日(日)〜8日(木)
会場
The Sheraton Centre Toronto Hotel(カナダ・トロント)
シンポジウム主な研究発表
・官能評価の基礎
・官能評価の有効利用
・複数感覚の官能評価と得られる情報の統合
・感覚計量学
・新しい消費者調査手法
・食品の選択と消費者行動
・クロスカルチュラルな官能評価と消費者調査
・パーソナルケアとホームケア商品の官能評価と消費者調査
・健康維持・増進と官能特性
・子供と高齢者の官能的な認識と行動
・官能評価手法の先端手法
・官能評価と画期的新製品
シンポジウム概要
本シンポジウムは、カリフォルニア大学Davis校(UC Davis)で長年にわたり官能評価の研究と教育に専心し、1990年、57歳の若さで病魔に倒れ亡くなったRose Marie Pangborn教授の遺徳を偲び、その業績を称えるために1992年、欧米の官能評価の研究者達が集まり第1回のシンポジウムをヘルシンキで開催されました。以来、初期には3年毎、近年は参加者の急速な増加に対応するため隔年で開催されてきました。本シンポジウムは最新の基礎ばかりでなく多様な応用面をも学べる官能評価分野では唯一の国際会議として高く評価されています。Rose Marie Pangborn(1932-1990)
初回の成功により本シンポジウムの継続的な開催が決定され以後、ヨーロッパとアメリカの都市で交互に開催されてきました。
本シンポジウムの創立者の一人、ワシントン大学のDrewnowski教授の講演から既に20年が過ぎようとしていますが、Pangborn教授の業績と官能評価分野へ及ぼした影響について、彼は以下のように述べています。
食品や飲料の官能評価分野におけるPangborn教授の業績は食品科学や食品工学分野に学び働くすべての人々によく知られている。しかしながら彼女の研究と教育は栄養学や人間行動学など他の基礎的な科学分野にも大きな影響を及ぼし食品摂取量の調節に対する研究分野にも重要な貢献をしたばかりでなく、さらに先駆者として今日も広く利用されている多くの研究手法を生み出した。
彼女は亡くなる2年前、自身の財産を基金としてSensory Sciences奨学資金を創設、没後は夫のJack が、Jack亡き後はUC DavisのFood Science学科が官能評価を学ぶ全米の大学院生から対象学生を選定、支給している。生涯どころか没後も官能評価の発展に尽くし続ける見事な人生である。
なお本会議の公式言語は英語です。
より詳細な情報は。⇒こちら