定 価:(本体3,200円+税)
判 型:A5版
頁 数:215頁

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酵母との対話

著者:兎束 保之

偶然の機会から、酵母菌を研究材料にすることになった。これはどんな生き物だろうかという素朴な疑問から始まり、どのように解析技術を工夫をしたら自分が知りたい内容に近づけるだろうか、という試行錯誤の連続。こちらも相手も生き物だから、素直な対話で相手を理解しようという姿勢から、生理学、生化学、分類学、生態学等の成果が生まれた。それらの成果を応用し、実用技術が企業を支えるまでになった。

内容紹介

序 章 油脂を蓄積する酵母との出会い
第1章 教育・研究環境を整備する
第2章 合成培地で培養する:生理学実験の出発点
第3章 感覚的に把握できる内容を客観的な数値へ導く
第4章 培地中の無機栄養源の増減がもたらす効果
第5章 油脂を蓄積する生化学的機構の解析
第6章 アルコール発酵をする酵母との対話
第7章 新しい胞子形成用培地を作る
第8章 Lipomyces属酵母を新しく分離し分類する
第9章 分子生物学を門の前から覗く
第10章 生態系で果たすLipomyces酵母の役割
第11章 社会ですぐに役立つ工学への参加

兎束 保之(うづか やすゆき)
農学博士。東北大学農学部、同大学院を経て昭和41年に第一製薬株式会社へ入社。
1968年 山梨大学工学部発酵生産科助教授。
1988年 山梨大学工学部発酵生産科教授
2002年 山梨大学退官。名誉教授
2002年 放送大学山梨学習センター所長。
2007年 放送大学山梨学習センター退官。
<受賞>
日本醸造協会技術賞
<著書>
半分田舎の生活(ヒューマンウィングス)